デジタル化・AI導入補助金2026の締切スケジュール一覧【4次・5次・6次】いつまでに何をすべきか
- 千客万来

- 8月7日
- 読了時間: 7分
「補助金を使って店舗にアプリを入れたい。でも、いつまでに何をすればいいのか分からない」
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)は、締切が年に何度も設定される「回次公募」という方式です。締切を1つ逃しても次があるため、つい後回しになりがちですが、実際には締切の3〜4週間前から動き出さないと間に合いません。
この記事では、残っている締切を整理したうえで、「では今日、何から手を付ければいいのか」を逆算してお伝えします。
目次
申請できるのは残り3回
「締切」は3つある
逆算すると、いつ動くべきか
交付決定の前に契約すると、補助対象外になります
申請の前に必要な2つの準備
採択率のデータ
補助額と補助率の目安
まとめ
1. 申請できるのは残り3回
2026年度の締切は、6次まで公表されています。このうち1次(5月12日)、2次(6月15日)、3次(7月21日)はすでに終了しました。
これから申請できるのは、以下の3回です。
回次 | 申請締切 | 実績報告期限 |
4次 | 8/25(火)17:00 | 2027/3/31 |
5次 | 9/29(火)17:00 | 2027/4/30 |
6次 | 10/30(金)17:00 | 2027/5/31 |
交付決定の日程は、4次が2026年10月7日、5次が11月9日、6次が12月10日の予定です。申請してから結果が出るまで、おおむね6週間かかるとお考えください。
上記は通常枠の日程ですが、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)とセキュリティ対策推進枠も同じ日程で設定されています。複数者連携デジタル化・AI導入枠のみ締切が少なく、残るのは8月25日と10月30日の2回です。
なお、7次以降の締切が追加されるかどうかは、2026年8月時点では公表されていません。予算の消化状況によっては早期に終了する可能性もあります。「次があるだろう」という前提で動かないことをおすすめします。
出典:デジタル化・AI導入補助金2026 事務局「事業スケジュール」 https://it-shien.smrj.go.jp/ ※日程は変更される場合があります。申請前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。
2. 「締切」は3つある
スケジュールを見るときに多くの方がつまずくのがここです。この補助金には、性格の違う期限が3つあります。
交付申請の締切 申請書類を提出する期限です。表の「申請締切」がこれにあたります。ここを過ぎると、その回次では申請できません。
事業実施期間の終了日 交付決定を受けてから、ツールを導入し、支払いを済ませるまでの期間です。
実績報告の期限 導入が終わったことを事務局に報告する期限です。ここを忘れると補助金は受け取れません。 表の右端がこの日付です。
たとえば4次で申請した場合、8月25日に申請 → 10月7日に交付決定 → そこから2027年3月31日までに導入・支払い・報告をすべて終える、という流れになります。
「申請したら終わり」ではなく、報告まで含めて半年以上のプロジェクトだとお考えください。
3. 逆算すると、いつ動くべきか
締切日そのものより、その前に何日必要かが重要です。準備に必要なものを並べると、おおむね次のようになります。
やること | 期間の目安 |
ツールを決める・支援事業者に相談 | 数日〜1週間 |
GビズIDプライムの取得 | 【最短即日〜1週間】 |
SECURITY ACTIONの宣言 | 1日 |
事業計画の作成 | 1〜2週間 |
申請入力・書類の準備 | 1週間 |
合計すると、締切の3〜4週間前には相談を始めているのが安全圏ということになります。
これを残り3回に当てはめると、次のようになります。
4次締切(8月25日)を狙う場合 今日が8月6日(執筆時)なので、残り19日です。GビズIDをすでにお持ちで、導入したいツールも決まっている方であれば間に合います。逆に、これから初めてGビズIDを取得する場合は、かなりタイトです。
5次締切(9月29日)を狙う場合 9月上旬から準備を始めれば十分に間に合います。これから検討を始める方には、この5次が現実的な目標です。年内に導入を終えたい場合も、5次が最後のチャンスに近くなります。
6次締切(10月30日)を狙う場合 交付決定が12月10日なので、実際にツールを使い始めるのは年明けになります。年度内に効果を出したい場合は、少し遅いかもしれません。
4. 交付決定の前に契約すると、補助対象外になります
これは毎回、必ず誰かがつまずくポイントです。
補助金の対象になるのは、交付決定通知を受け取った後に発注・契約・支払いをしたものだけです。「早く導入したいから」と交付決定前に契約してしまうと、そのツールは補助対象外になります。
急いでいるときほどやってしまいがちなので、順番だけは絶対に守ってください。
支援事業者に相談し、導入するツールを決める
GビズIDの取得・SECURITY ACTIONの宣言
交付申請
交付決定通知を受け取る
ここで初めて発注・契約・支払い
導入して事業を実施
実績報告
補助金の入金
補助金は後払いです。 5番の時点では、店舗側が代金をいったん全額支払う必要があります。この資金繰りについては別記事で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
5. 申請の前に必要な2つの準備
申請ボタンを押す前に、必ず済ませておくものが2つあります。どちらも無料です。
GビズIDプライムアカウント 国の行政サービスを1つのIDで使えるようにする仕組みで、この補助金の申請にはプライムアカウントが必要です。【マイナンバーカードをお持ちであればオンライン申請で最短即日、書類での申請の場合は発行までに1週間程度かかります。】
SECURITY ACTION 情報処理推進機構(IPA)が実施している、情報セキュリティ対策への取り組みを自己宣言する制度です。「★一つ星」または「★★二つ星」のいずれかを宣言することが申請要件になっています。宣言そのものは、Webから短時間で完了します。
この2つは締切直前に慌てると間に合わないことがあります。申請すると決めた日に先に済ませてしまうのが確実です。
6. 採択率のデータ
「申請すれば通るのか」という点も、正直にお伝えします。
公表されている交付決定の状況は、以下のとおりです。
回次 | 採択率 |
1次締切分 | 46.3% |
2次締切分 | 51.5% |
1次締切分は6,440者の申請に対して2,982者、2次締切分は5,697者に対して2,935者が交付決定を受けました(いずれも複数者連携枠を除く)。
2次締切分を枠別に見ると、通常枠が43.59%、インボイス枠(インボイス対応類型)が55.30%、セキュリティ対策推進枠が71.43%です。つまり、通常枠はおよそ半数以上が不採択になっています。
差がつくのは、書類の不備、事業計画の具体性、そして加点項目の取りこぼしです。「申請すれば必ず受け取れる制度ではない」という前提で、余裕を持って準備することが結果的に近道になります。
出典:デジタル化・AI導入補助金2026 交付決定事業者の公表資料
7. 補助額と補助率の目安
通常枠の場合、補助額はおおむね次のように設定されています。
業務プロセス | 補助額 |
1プロセス以上 | 5万円〜150万円未満 |
4プロセス以上 | 150万円〜450万円以下 |
補助率は原則1/2以内です(一定の要件を満たす場合は2/3以内に引き上げられます)。クラウドサービスの利用料は最大2年分まで補助対象になります。
なお、補助の対象になるのは税抜の本体価格で、消費税は自己負担です。ここを見落とすと、手元に戻る金額の見込みがずれますのでご注意ください。
補助率や加点項目の詳細は、枠によって細かく異なります。必ず最新の公募要領をご確認ください。
8. まとめ
申請できるのは残り3回。4次8/25、5次9/29、6次10/30(いずれも17:00締切)
7次以降があるかは未定。予算の状況で早期終了の可能性もある
「申請の締切」「事業実施の期限」「実績報告の期限」は別物。報告を忘れると受け取れない
締切の3〜4週間前には相談を始めるのが安全
これから検討する方は、5次(9月29日)が現実的な目標
交付決定の前に契約すると補助対象外。順番だけは絶対に守る
GビズIDとSECURITY ACTIONは先に済ませる
通常枠の採択率は4〜5割程度。準備の差が結果に出る
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